ハレまる相談所

社会福祉法人 天神会

職員の心と身体をケアする健康経営

企業概要

所在地
笠岡市神島3628-16
業種
医療・福祉
従業員数
422名(男性139名 女性283名 )
WEBサイト
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“数値で見る” 働きやすい職場環境

年次有給休暇取得日数:

12.6

男性の育児休業取得率:

66.7

月平均残業時間:

1.8時間

子の看護休暇取得日数:

3.9

女性管理職の割合:

13.3

育児休業復帰率:

88.0

導入の経緯・経営者の思い

一般的に介護職は身体的にも精神的にも負担がかかりやすい業務です。そのため、職員の腰痛保有率が高く、高ストレス者も多いという現実がありました。そのような職員の活力や生産性を向上させるだけでなく、「健康で長く働いてもらいたい」という思いから組織体制を再構築し、健康経営の実施に取り組み始めました。

【取組時の目標】
●離職率の低下
2024年度 10%以下(2023年度離職率11.3%)

●腰痛者の減少
2024年度 30%以下(2023年度腰痛保有者率37%)

●育児休業復帰率
2024年度 100%(2022年度100%、2023年度88%)

【会社独自の取組制度】
・サークル活動に対する助成制度
・職員の親睦助成金制度
・ノー残業Dayの実施
・キャリア相談対応
・衛生管理者を各施設に配置
・大切な睡眠研修

取組内容

[健康経営の推進  [取組導入の目的]男女問わず全職員の健康づくり]

業界の職業病とも言われる腰痛の『発生ゼロ』を目標に掲げ、負担が少ない介護手法などの定期的な研修会を実施。また、女性職員が多い職場であることを考慮し、乳がんや更年期障害のような「女性特有の疾患」に関する研修会を、男女問わず全職員向けに開催することで、理解の促進に努めています。健康診断後には、再検査の必要性がある職員に積極的に声を掛けて『精密検査の受診100%』を推進。さらに、社内独自の『健康ポイント制度』を毎年設定し、高得点を集めた職員に表彰と副賞を贈呈するなど、楽しく健康づくりができる仕組みの確立にも取り組んでいます。

[事業所内保育園を設置運営・保育料の無料化  [取組導入の目的]ワーク・ライフ・バランスの向上]

2019年には、女性職員が出産後も安心して働けるよう、構想から約5年をかけた法人内保育園「クレヨンKIDS」を開設しました。園名は職員からの公募で決定。0から3歳までの子どもを最大19人まで預かることができ、毎年年度末までには満員となる稼働状況です。
利用する際、職員による保育料の負担はなく、通園用のリュックと帽子も無料で支給しています。法人の敷地内にあるため、送迎の手間が減ったり、敷地内を散歩する子どもたちを見守ることができたりする点が好評です。

取組の効果

【離職率の低下】
社内で行った継続的・計画的な健康経営による実際の結果を、企業サイトの『情報公開ページ』で周知。透明性の高い法人運営を図ることで、離職率の低下を実現しています。具体的な離職率は、2020年8.7%、2021年13.6%、2022年12.9%、2023年11.3%となっており、同業種の平均である14.4%を下回っている状況です。

【復職・就職に選ばれる職場に変化】
保育園の設置は、産休・育休後に復帰する職員の「安心感」につながっています。その結果、産休・育休明けの離職を防ぐだけでなく、「保育園があるので働きたい」と就職を希望する応募者も増えました。笠岡市外から通勤する職員の子どもを預かることもできるため、隣接する福山市に住む職員からも選ばれています。

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